2014/08/03

帯広~釧路、霧とYOSAKOI

朝、目が覚めて、また自分がどこにいるのか見失いそうになったけど、すぐに思い出した。今日は帯広だ。帯広のマクドで夜を明かしたのだ。そしていまから釧路へ向かう。





マクドの100円コーヒーは、コーヒーチェーンの200円、300円するやつに比べても遜色ない味だと思う。フードメニューは正直あんまり好きじゃないけど、コーヒーだけはマジうまいわ、マクド。





釧路まではそんなに時間もかからない(3時間~3時間半くらい)ので、昼過ぎから行けばいいやと思い、駅前の図書館でちょっと読書することにした。自分ではあまり意識してないんだけど、こうやって普段通りの行動をはさむことで、急激な環境変化にともなう衝撃をやわらげようとしてるんだと思う。

誰でもそういうスタビライザー(安定化装置)って持ってるような気がする。音楽を聞くことだったり、ゲームをすることだったり、単調作業を繰り返すことだったり。過度なストレスにさらされたとき、そういうので自分自身を調整するというか。

で、たぶん僕にとってはそれが本を読むことなんだよね。





この図書館、蔵書数多くて、館内もけっこう広い。ざっと見てまわるだけでけっこう時間かかった。僕はこれといって特定のジャンルが好きなわけじゃないし、今回はガチ読みじゃなくて時間つぶしだから、なんか雑誌にしようかなと思ってたら、なぜか「ニュートン」を手に持っていた。





テラス席で読書ができるのでここで涼みながら読んだ。風力発電がどうのという内容だった。あんまり覚えてないwww





そしてまたワンマン列車に乗って、僕はさらに東を目指す。





スタンプは2個目。

車内はほぼ満席。乗客は旅人風の人が多い(景色をよく見てるし、海が見えたときは「おおっ」みたいな歓声があがったw)けど、みんなデイパックとか軽装だ。道内の旅行者が多いんかな? あ、駅を離れてもアンテナ立ってる!





十弗(とおふつ)は10$駅……一瞬、なんのこっちゃと思ったけど、ああっ! 弗って$の漢字表記か! 十(=10)弗(=$)ってことか。なんかすごい納得されられる看板だわ。

看板の下の方には「10$持って旅にでよう。きっといいことが待っている」と書かれてる。うん、いいキャッチコピーだ。この看板考えた人すげーなあ。





さっきの十弗を過ぎたあたりから、なんか急に寒くなってきた。そして霧が出てきた。





海やー!





ソーラーパネルが立ち並んでた。このあと看板もあったけど、「ユーラス白糠太陽光発電所」というらしい。しかしこの霧では発電できひんのではw





貨物列車を見ると、なぜかいつも遊佐未森の「夏草の線路」が頭の中で流れる。





ルパン三世のラッピング車両。京阪も多かったなあ。機関車トーマスのやつとか大阪~京都間の通勤で普通に使ってたw





釧路に到着。

ホームに降りた瞬間、なぜか「異国に来た」という感覚におちいった。苫小牧や帯広とはまったく気候が違うからだろうか。気温が一気に下がった。駅は古ぼけた感じだ。まわりから聞こえてくるのはもちろん日本語だけど、なんだか日本じゃない場所に来てしまった気がした。





駅前の広場ではテントが立ち並んでいて、屋台がたくさん出ていた。テーブル席がいくつもあって、法被を着た人たちがビールを飲んだりしている。ここも祭りやってるのかな? そういえば向こうのほうから何やら四つ打ちビートの音楽が聞こえてくる。





音楽が聞こえてくるほうへはあとで行ってみよう。いまはこのうまそうなラーメンを食うのが先だ。屋台で売ってた500円ラーメンだけど、めちゃくちゃうまかった。電車で風にあたって少し冷えていた体もあたたまった。





駅の正面には大通りがあるけど、いまは交通規制がかかってるようで、車の行き来はない。その代わりに祭り装束の人たちが道路脇に座ってくつろいでいる。





それを横目に歩いて行くと、人が集まっている区画があった。音楽はこの辺りから聞こえてくるようだ。大きな旗がゆらめいているのが見える。なにやってんだろ?





なんぞwww




なんぞこれwww





なんぞこれえええwww





なんぞこれええええええええええええええええwwwwwwww





人が集まってる区画。向こうに見えてるのが釧路駅。





そしてその反対方向。霧が濃すぎる……。

釧路に着いて、いきなりこれやで……。

なんかもうマジで異世界に来た気分……。

ちなみにあとで知ったけど「くしろ港まつり」という祭りらしいです。





動画でどうぞ。

YOSAKOIソーランってやつかなあ。初めて見るわ。ストリートダンスみたい。こんな激しいのか。





あふれる若さ、腹の底からエネルギーが湧き出てきてしかたないって感じ。すげえなあ。見てるだけでこっちも血がたぎってくる。





これはさっきと同じグループ。衣装を裏返してる。全員で一瞬に早着替えしたときは思わず「おおっ」っていっちゃったw





なんかもうホントよくわかんないけど練度がハンパないということだけはわかる。そしてみんなめちゃくちゃ笑顔。楽しそうだなあ。というかアスファルトに素足で痛くないのかw





そして最後にこれであるwww

衣装脱ぎ捨てたとき「うおおおおい!」とか思ったんだけど、まわりで見てる人は普通だったwww「あー、やってるやってる」みたいなwwwマジかwwwこれ普通のことなのかwww釧路マジぱねえなwwwww





お囃子はよく知ってるやつだわ。お立ち台でマイク使ってる人がいるのがちょっと新鮮。





そしてそれをバックに獅子舞が大通りを練り歩く。





噛んでもらってる人、けっこういた。そのあとこっちにロックオンされたのかと思ったw





嫌がる子供にはやらない。獅子舞、意外と紳士w






すごいタイミングで釧路に来たなあ。ラオスのパークセーに着いたとき同じように祭りをやってて、わけもわからず楽しんだのを思い出す。

いやしかし祭りに圧倒されてなんか忘れてると思ったけど、今日の宿をどうにかしないといけないのである。そろそろまともなところで寝たい……と思ってネットで探したら、「休坂」というゲストハウスが近くにあるらしい。電話したら空きがあるみたいだったので予約を入れた。





そんなに距離もないので歩いていく。しかしマジで霧が濃い。





港のほうもぜんぜん見えない。





橋にあったブロンズ像。「冬」というタイトルらしい。





こっちは「秋」。車道の反対側に、もう2体あったけど、そっちは「春」と「夏」なんかな? また今度見てみよう。





坂を登って交差点に出る。あれ? どっちだろ? と思って地図を見てたら自転車に乗ったおっちゃんが「どこか探してるの?」と聞いてきてくれた。「いや休坂というゲストハウスを……」といっても通じなかったけど、「NHKがあるほう」「カレー屋さんもやってる」といったら、「ああそれならこの坂を下ったところだよ」と教えてくれた。





ゲストハウスに到着。ドミトリー、素泊り2500円。めちゃくちゃ綺麗。

はー、久しぶりのベッドやー。





ベッドには厚手の掛け布団があるけど、さらに毛布があった。マジか。いま8月初旬やで。と思ったけど、たしかに夜は少し肌寒い。窓を開けると冷たい風が入ってくる。あー、これや、これを求めて東へ来たんや。

荷物をバラして、シャワーを浴びて、ベッドでくつろいでたら、いつのまにか寝ていた。