2014/08/04
釧路、市街南側散策
昨日はめちゃくちゃ熟睡した。知らず知らずのうちに疲れが溜まってたみたいだ。この3日くらいで環境が急激に変わったからなあ。しばらくここに滞在して体を慣らしていこう。ぼちぼちいかないと体壊すし。
洗面所に行ったらオーナーがいたので「あと何日か泊まりたいんですけど」といったら、7日まで空きはあるらしい。「じゃあそれで」ってことで4泊分の料金を支払う。連泊の場合は割引料金で1泊2300円。
ゲストハウス玄関。
とりあえず今日は近所をブラブラしてみることに。このゲストハウス前の大通りを西へ、海のほうへ向かう。やっぱり知らない街を歩くのって楽しい。
大きい神社だなー、とか思ってたらこれ寺だった。
いい感じに腹が減ってきたころにラーメン屋があったので入ってみる。カウンター席に座って醤油の普通盛りを注文。8月初旬だというのに店内に空調は入ってない。代わりにうちわが置かれてる。まあ涼しいからこれで十分だわな。
ラーメンは駅で食ったのと同じ感じの味。うまい。これが釧路ラーメンなんかな? 今日の体調のせいもあるかもしれないけど味はちょっと濃い目に感じる。というかやっぱ関西って基本なんでも薄味だったんだなあというのは、東北に行っても思ったことだわ。
店を出るとき、「ありがとうございました、お気をつけて」といわれた。これ、どっか他の店でもいわれた気がする。このへんの慣例だったりするんかしら。
さらに西へ歩くと五叉路に出た。というかこの辺、坂多いなあ。
8月なのに紫陽花がまったく枯れてない。
途中、小さな公園があったのでベンチで涼む。今日は快晴だけど、ホント涼しい。マジ来てよかったわ、釧路。
さらに西に歩いて港に着いた。
港町だけあって、船は頻繁に行き来してる。
ウミネコって目つきするどい。狩人の目や……。
「なんやワレェ、なに見とんねんコラァ」
少し道を引き返して、米町公園にやってきた。
展望台があったので入ってみる。
釧路の街が一望できる。
この展望台でしばらく休憩してたら、いつのまにかものすごい霧に。さっきの写真から30分くらいしかたってないのに。マジか、これが普通なのか。釧路やっぱハンパねえな。
あとで知ったけど、この霧のおかげで太陽光が遮られて、釧路・根室地方は夏でも涼しいのだそうな。
昨日も思ったけど、この霧が出ると、ものすごい異世界感がある。なんだろう、どう表現したらいいかわからないけど、「世にも不思議な物語」的というか、柳田國男の「遠野物語」の世界みたいな。普通に道を歩いてたのに気づいたら知らないうちに異界にいた、みたいな。マリー・セレスト号とか、世界には不思議な事件がたくさんあるけど、そういうのを思い出して、ちょっと身震いしてしまう感じ。
そんなことを考えていたら、唐突に「ピクニックatハンギング・ロック」という映画を思い出したけど、そうか、わかった、この霧が出ると、自分が神隠しにでも遭ってしまいそうで怖いのか。
とか、ちょっとした非日常を感じつつ、今度は南へ向かって歩く。これは護国神社。
お寺も多い。このへんは宗教関連の施設が集まってるんかな。
崖があったので行ってみたら、海岸はものすごい霧だった。
海沿いには線路があって、しばらく見てたら貨物列車が来た。この線路は貨物列車専用らしい。
さらに南へ歩くと踏切があった。
南の海岸。ここも霧がすごい。
近くに湖があるみたいなので、そこまで行ってみることに。しかしホントさっきまでの快晴が嘘のような濃霧。
途中のセイコーマートでジュースを買う。
春採湖に到着。散策コースがあるみたい。看板くすんでてめっちゃ見づらいw
これか。歩道自体はちゃんとしてるけど、草ぼうぼうだったり、あまり手入れされてない感じ。
春採湖。冬には氷結するらしい。
なんかウミネコが大量にいた。
帰りにどん兵衛を買って食う。
シャワー浴びて布団に入って、もう寝ようかなーどうすっかなー、このドミトリー昨日も僕ひとりだけだったなー、とか思ってたら、自転車用のヘルメットを持った青年が入ってきた。さっきチェックインしたようだ。23歳の大学生らしい。
「僕、チャリダーなんですよ」
「新千歳空港から出発して稚内まで行って」
「途中で雨降ったりケガしちゃったりしたんで」
「ここまでは電車で来ました」
なんかすごい旅してるなあ。
「いやー、きついっすよ、北海道、街と街のあいだ、なんもないですからね」
「休憩するタイミングがつかめないんですよ」
僕には絶対無理だわ。
「北海道いろんな人がいますね」
「ライダーハウスとか行くと突飛な人が多いです」
ライダーハウスってどんな感じなの?
「ライダーハウスやばいです」
「廃屋みたいなとこを改装してたり」
「屋根に穴あいてたり、トイレ壊れてたり」
「でも安いですから」
「最北は行く予定ないですか?」
「もし稚内行くんでしたら、みどり湯ってところがいいですよ」
「夜はみんなで歌ったりして、楽しかったです」
この「夜はみんなで歌ったり」という言葉の真の意味を僕が知るのは、まだだいぶ先のことであるwww