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2014/08/31

美瑛~室蘭、旅立ちは夜逃げのように

エヴェレットは一匹狼だが、人間はとても好きだった。ただ、そこに住みついて、ひっそり余生を送ることはできなかった。ま、だいたい人間なんて、そんなものだよ。俺もそうだし、エド・アビーだって、このマッカンドレスという若いのだって、みんなそうだ。みんな仲間付き合いは好きだが、あまり長いことまわりにいられるのは、耐えられない。だから、行方をくらましたり、またしばらくもどってきたり、逃げ出したりするのさ。 ジョン・クラカワー「荒野へ」p.158 ...

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2014/08/30

美瑛、そして僕は旅の理由を知る

今日もいい天気。絶好の沈没日和。 ...

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2014/08/29

富良野、日帰り観光

今日は富良野へ行くことにした。美瑛からの日帰り観光だ。 しかし当初は美瑛に寄るつもりはなく、稚内から直接、富良野に行くつもりだったのに、来る予定のなかったところでここまで沈没してしまうとは。 まずは美瑛駅から「ノロッコ号」に乗る。 ...

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2014/08/28

美瑛、青春のありか

今日も平和な蜂の宿。 ...

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2014/08/27

美瑛、人の営みとしての経済

8時過ぎても爆睡してたらテラノくんが起こしにきた。 なんかチャリダーみたいな格好してて何事かと思ったけど、そういや今日ここを出発しないと日程的にギリギリだっていってたっけ。マジで出発するのか。というかマジでチャリダーだったのか。漫画読んでダラダラしてるイメージしかないからすごい新鮮だわw アベくんは朝早くから農家のバイトに行ってしまったので僕とマスターとで見送る。達者でなー。 ...

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2014/08/26

美瑛、これが沈没である

今日もまた朝に旅立つ人たちを見送る。ちなみにテラノくんは今日も沈没。 ...

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2014/08/25

美瑛、反抗の精神の矛先

ひとりはモヒカン、ひとりは染髪中、そんなふたりが立体四目並べをする。 蜂の宿は今日も平和です。 ...

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2014/08/24

美瑛、市街散策

8時過ぎにノソノソと起きる。外の天気はあまりよくないようだ。今日はどうすっかなあ。 とりあえずセイコーマートで朝飯を買う。100円パスタとHOT CHEFのパン。 ...

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2014/08/23

美瑛、どかんと農業まつり

今日は美瑛の駅前でやってるお祭りに行く。 宿を出たときは晴れてたんだけど、3分もしないうちにものすごい豪雨になって、セコマに避難した。 ...

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2014/08/22

美瑛、例外者たちの楽園

この社会にたいする反抗の表現としてのインフォーマルな領域にたてこもるということは、支配的な規則の網にかからない例外としてみずからを留保するということである。それも、自分たちだけが例外だと思いこむ。ほかにもありうる例外者を糾合すれば支配的な規則をくつがえせるかもしれないことには思い及ばない。つまり、みずからを縛る内なる「ルール」に無自覚なのだ。そういう反抗の文化のありかたを現実に規定しているこの社会の仕組み、そこに分析の言葉が及ぶことはない。あるのは沈黙である。イデオロギーが大手を振ってまかり通るのは、文化の側のこの沈黙ゆえである。 この社会にたいする反抗の表現としてのインフォーマルな領域にたてこもるということは、支配的な規則の網にかからない例外としてみずからを留保するということである。それも、自分たちだけが例外だと思いこむ。ほかにもありうる例外者を糾合すれば支配的な規則をくつがえせるかもしれないことには思い及ばない。つまり、みずからを縛る内なる「ルール」に無自覚なのだ。そういう反抗の文化のありかたを現実に規定しているこの社会の仕組み、そこに分析の言葉が及ぶことはない。あるのは沈黙である。イデオロギーが大手を振ってまかり通るのは、文化の側のこの沈黙ゆえである。 ...

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2014/08/21

稚内~美瑛、ライダーハウス蜂の宿

そろそろ次の街へ行くことにした。 ここまでのルート。 なんとなく次は富良野かなと思ってたんだけど、ライダーの人たちに「美瑛はいいよ、いちばん北海道らしい景色が見れるから」とおすすめされたので、富良野の前に美瑛に寄ることにした。 ...

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2014/08/20

稚内、宗谷岬とビズ

稚内観光の続き。定期観光バスに乗って「日本最北端と記念塔パノラマコース」へ。 まずは北防波堤ドームに寄ったあと、稚内公園にある開基百年記念塔へ。 ...

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稚内、市街北側散策

起きるとヒッチハイカーたちが看板を作っていた。 ひとりはキャンパスノートに地名を、もうひとりはダンボールに「南へ」と書いている。後者の彼は「北へ」だけでここまで来たらしい。すげーな。 ライダーとヒッチハイカーたちを見送ってから僕も出発する。今日は稚内を観光するのだ。 ...

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2014/08/19

稚内、市街南側散策

天気予報によると、今日の昼から明日の朝にかけて雨らしい。宗谷岬に行くのは明日にしよう。 今日は傘を持って稚内の市街をぶらついてみる。これは駅前の飲み屋街。 ...

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2014/08/18

旭川~稚内、ライダーハウスみどり湯

そろそろ稚内へ行くことにした。 旭川の街ともお別れ。でもここにはまた来るような気がする。そのときも彼は今日と同じようにサックスを吹き、猫は今日と同じように聞きいっているのだろうか。 ...

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2014/08/17

旭川、市街散策

今日は旭川の市街を散策することにした。 まずは宿の近所の常磐公園をまた散歩する。休憩所で犬を連れた人が座っていたのでモフらせてもらった。 ...

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2014/08/16

旭川、神が組んだプログラム

修道士たちは五、六世紀にはやくもアイルランドの西海岸を出航し、船を漕いで到着していたのである。軽い小枝のフレームに牛革を張って作ったカラッハという小型の無甲板船で出発し、海の向こうになにかがあるにしても、それがなんであるかわからぬままに、世界でもっとも危険な海のひとつを渡っていったのだ。 アイルランド人修道士たちは命を賭けていたし、おびただしい数の命も失われたが、富や個人的名誉をもとめたわけではなく、専制君主に代わって領土を拡張するためでもなかった。偉大な北極探検家でノーベル賞受賞者フリチョフ・ナンセンが指摘したように、「こうした驚くべき航海はもっぱら……この世捨て人たちが浮世の騒ぎや誘惑に悩まされることなく、平和に暮らすことのできる人里離れた場所を発見しようとする願いから企てられたものなのである」十九世紀に入って、一握りのノルウェー人たちが最初にアイスランドの海岸に現れ、修道士たちは住民が多くなりすぎたと考えた――まだ人はほとんどいなかったにもかかわらず、修道士たちがとった対応は、カラッハに乗りこんで、グリーンランドに向けて漕ぎだすことだった。彼らはただひたすら精神的な飢えと、現代の想像力ではとても思いおよばない奇妙で強烈な憧れに駆りたてられて、荒れた嵐の海に乗りだしていき、既知の世界の果てを越えて、さらに西をめざした。ジョン・クラカワー「荒野へ」pp.159-160 ...

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2014/08/15

旭川、旭山動物園

今日は旭山動物園に行くことにした。 動物園までは旭川市街からバスに乗って40分ほど。バスの案内放送で、旭川の四条は「しじょう」ではなく、「よんじょう」でもなく、「よじょう」と読むのだと知って、ちょっと驚いた。 動物園到着。お盆だからか、めちゃくちゃ混んでる。しかも家族連れとカップルばかり。男ひとりで来てるやつなんていない。あ、あれ? なんか死にたくなってきた……。 ...

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2014/08/14

網走~旭川、なぜか居心地がいいので

今日はまず旭川へ行って、余力があればそこからさらに稚内を目指す。 まずは呼人駅でワンマン列車に乗る。 ...

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2014/08/13

網走、ちょっと小休止

昨日は丸一日、網走観光で歩きまわって疲れたので、呼人でもう1泊することにした。 ここまでのルート。 こうなったら次は最北の稚内かなあ。オホーツク海沿いに行きたいけど、海沿いに鉄道は通ってないので、どうしても旭川経由になる。 とりあえずは明日、旭川に行って、その時点でまだ時間と体力があれば、そのまま稚内を目指そう。稚内のあとはまた旭川に引き返してきて、富良野とかに行こう。 うん、なんかだいぶルートも確定してきた。最初はどうなることかと思ったけど、わりとなんとかなるもんだ。苫小牧でなんであんなに不安になってたのか謎すぎるわ。 ...

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2014/08/12

網走、流氷館と博物館と図書館と

網走監獄を見終わったあとの続き。 バスを待っている間、ボケーッと駐車場の様子を見てたけど、この網走監獄はかなり繁盛してるみたいだ。ひっきりなしに観光客が行き来している。 たしかにここ思ってたよりすごかったしなあ。刑務所という目を背けがちな社会の影の部分を、なんのてらいもなくテーマパーク化するって発想が何よりすごいわ。どんなことも、まずは知ってもらうことからだしね。 ...

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網走、監獄と北海道開拓の歴史

今日は一日かけて網走を観光するのだぜ。 まずは宿の前の国道で市バスに乗る。 ...

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2014/08/11

斜里~網走、台風一過

朝、宿を出たら雨は上がっていた。風もない。なあんだ、台風それたのか。 よし、それじゃ次の街へ行くか。 と思って歩いていたら、もうすぐ駅に着くというところで猛烈な雨が降ってきた。ぎゃあああああ! ...

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2014/08/10

根室~斜里、台風前夜

昨日の深夜もめちゃくちゃ寒かった。思わずホットカーペットの電源を入れてしまった。根室やばい。 今日から祭り本番だからか、宿はしばらく予約でいっぱいらしい。なのでこれからどこへ向かうかを考えなくてはいけない。 とりあえずここまでのルートはこんな感じ。北海道の下半分をひたすら東に来た。となると今度は上半分をまわろうか、反時計回りに北海道を一周しようか、と考える。でも知床半島方面は鉄道が通っておらず、バスでしかいけない。めんどい。一気に網走まで行くか……うーん、あ、いや、待てよ、なんか網走の少し手前にライダーハウスというかキャンプ場があるみたいな話を聞いた。そこへ行ってみよう。よし、次は知床斜里だ。 ...

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2014/08/09

根室、納沙布岬と金刀比羅神社例大祭

昨日の夜、寒すぎて3時くらいに一度目が覚めた。カーディガンを羽織って、さらに毛布をかぶった。まさか8月初旬で毛布を使うことがあるとは。根室おそるべし。 宿を出るとき、「納沙布岬へ行ってきます」といったら、オーナーに「寒いから気をつけてね」といわれた。岬だから風がきつくて寒いんじゃないかと思ってマウンテンパーカーを着てきたけど、これで正解だったようだ。 ...

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2014/08/08

釧路~根室、祭り前夜

朝起きたらなんだか体が軽かった。ここ数日、釧路でダラダラして、ようやく心身ともに急激な環境の変化についてきた、「旅をする体」になってきたようだ。 5分でパッキングをすませ、ゲストハウスを出る。 そういや釧路の市バスには乗ってなかったなと思い出し、生涯学習センターから駅までバスで行くことにした。 ...

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2014/08/07

釧路、霧と騒がしい夜

今日は朝起きたら足がだるかった。よく考えたら昨日めっちゃ歩いた気がする。「キョリ測」というアプリで昨日歩いたルートを測ってみたら15キロ以上あった。散策ってレベルじゃねーぞ! この「夢中になるとそれしかやらない」という性分をなんとかしたい。 よし、今日はまたダラダラしよう! と思って昼前から図書館へ行く。てきとうに本を読んでたら、いつのまにか夕方だった。うん、あかんね。やっぱりこれ、なおらんね。 そして幣舞橋へ行くと……またこれwww ...

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2014/08/06

釧路、市街北側散策

今日は市街の北側をぶらついてみることにした。 まずは生涯学習センター前の、高台になってる小さな公園へ。 ...

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2014/08/05

釧路、生涯学習センターと図書館

朝起きて、歯を磨いて、ベッドでダラダラしてたら、二度寝してた。 9時半くらいに昨日のチャリダーの人に起こされる。 「そろそろチェックアウト時間ですよ」 「あ、僕は連泊なんで」 いまから空港へ向かうということだったので、新千歳空港温泉の情報をあげた。 「それじゃ、僕は先に出ますね」 「お気をつけて」 いちおう宿を出てはみたものの、今日はどうしたもんか。駅周辺でも行ってみるか。うーん。 ...

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2014/08/04

釧路、市街南側散策

昨日はめちゃくちゃ熟睡した。知らず知らずのうちに疲れが溜まってたみたいだ。この3日くらいで環境が急激に変わったからなあ。しばらくここに滞在して体を慣らしていこう。ぼちぼちいかないと体壊すし。 洗面所に行ったらオーナーがいたので「あと何日か泊まりたいんですけど」といったら、7日まで空きはあるらしい。「じゃあそれで」ってことで4泊分の料金を支払う。連泊の場合は割引料金で1泊2300円。 ゲストハウス玄関。 とりあえず今日は近所をブラブラしてみることに。このゲストハウス前の大通りを西へ、海のほうへ向かう。やっぱり知らない街を歩くのって楽しい。 ...

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2014/08/03

帯広~釧路、霧とYOSAKOI

朝、目が覚めて、また自分がどこにいるのか見失いそうになったけど、すぐに思い出した。今日は帯広だ。帯広のマクドで夜を明かしたのだ。そしていまから釧路へ向かう。 マクドの100円コーヒーは、コーヒーチェーンの200円、300円するやつに比べても遜色ない味だと思う。フードメニューは正直あんまり好きじゃないけど、コーヒーだけはマジうまいわ、マクド。 ...

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2014/08/02

千歳~帯広、HOKKAIDOのRAILWAY

目が覚めた瞬間、自分がどこにいるのかまったくわからなかった。 福島? いや大阪? それともインドのどこかだろうか? ……ああ、なんか放送が流れてる。日本語だ。朝食がどうたらこうたら……。ああそうか、ここは日本の北海道。昨日は新千歳空港温泉とかいうところのリラクゼーションルームで寝たのだ。読みかけの「あずみ」も手元にある。あ、そうか、朝食はバイキングか。これは食いにいかないと。 バイキングは和洋選べるようだった。福島で暮らしていた旅館ではほとんどが和食だったので洋食にした。パン、ウィンナー、スクランブルエッグ、フライドポテト、サラダ、コンソメスープ、オレンジジュース。 うんめー! バイキングだし、たぶん実際はそんなにうまいわけではないんだろうけど、久しぶりに食う洋食うんめー! ...

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2014/08/01

苫小牧、そして僕は途方に暮れる

マッカンドレスは北へ向かいながら、興奮をおぼえると同時に、ほっとしてもいた。人との付き合いや友人との交わりや、それに付随するさまざまなわずらわしい思い、そうした頭のうえにおおいかぶさるような強迫感からふたたび解放されたことで、ほっとしていたのだ。家族という閉所恐怖症を引きおこす場所から逃げてきたのである。ジャン・バーレスやウェイン・ウェスターバーグとは、適当にいくらか距離を置き、相手がなんの期待もいだかないうちに、彼らのところから飛びだしてきた。今度もやはり、ロン・フランツのところから苦もなくするりと抜けだしてきたのだ。 ジョン・クラカワー「荒野へ」p.95 マッカンドレスは北へ向かいながら、興奮をおぼえると同時に、ほっとしてもいた。人との付き合いや友人との交わりや、それに付随するさまざまなわずらわしい思い、そうした頭のうえにおおいかぶさるような強迫感からふたたび解放されたことで、ほっとしていたのだ。家族という閉所恐怖症を引きおこす場所から逃げてきたのである。ジャン・バーレスやウェイン・ウェスターバーグとは、適当にいくらか距離を置き、相手がなんの期待もいだかないうちに、彼らのところから飛びだしてきた。今度もやはり、ロン・フランツのところから苦もなくするりと抜けだしてきたのだ。 ジョン・クラカワー「荒野へ」p.95 ...

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