2014/07/30
福島の思い出~旅館暮らし
※このお話はたぶんフィクションです。実在の人物や団体とはあんまり関係ありません。
宿舎代わりの旅館の部屋。めちゃくちゃ綺麗。トイレ・洗面所付き。風呂は大浴場。僕のところは2人部屋。
食堂。ご飯と味噌汁はおかわり自由。ここに来たときは体重が50キロ切ってて、仕事に入る前に受けた健康診断では、「就労可能です」のハンコの横に、「貧血症、白血球減少症――経過観察お願いします」とか書かれるレベルだったけど、めちゃくちゃ食いまくってたら1ヶ月で自分のベスト体重である55キロまで戻れた。
旅館だけあってご飯はかなりうまかった。
毎週土曜はカレーの日。
階段の踊り場には震災ギャラリーがあった。この旅館がある松川浦も壊滅的な被害を受けたらしい。
水色の矢印のところまで津波が来たんだって。
テレビを見てると自分が仕事に行ってる地域のニュースが頻繁に流れてきて、なんか変な気分だった。
福島のローカル局でやってたCM。現場でイノシシ見たことあるし、わりとリアルに怖い。
福島では縦に三列、会津(会津若松市とか)、中通り(福島市とか郡山市とか)、浜通り(相馬市とかいわき市とか)にエリア分けされる。最初は携帯の天気予報の地域設定とかどうしたらいいのかわかんなくて、距離的に近い福島市とかにしてたけど、浜通りと中通りの間には山脈があって、天気がぜんぜん違うんだよねw 気候的にはいわき市のほうが近い。なるほどと思った。
それで、福島の天気予報をテレビで見てると、明日の風向きとか、明日の予想気温とかあって、そこまでは普通なんだけど……。
普通にその流れで各地の放射線量も放送される。最初は違和感バリバリだったけど、しばらくすると慣れてしまった。でもこの違和感は持ち続けていたい。
除染作業の特別講習を受けに行ったホテルから。松川浦が一望できる。
海沿いだからか、霧がめちゃくちゃ濃い日がけっこうあった。
自分の部屋の窓から。コンデジを買ったので試し撮り。1万円以下の安物だけど、やっぱ携帯のカメラとはぜんぜん違うなあ。
夕陽も綺麗に撮れるわ。