2015/09/12

高卒認定試験(大検)に合格

高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した。


ここまでの経緯を文章にまとめてたら、ものっそい長くなってしまったので、また増田に投稿した。

前編 http://anond.hatelabo.jp/20150910215231
後編 http://anond.hatelabo.jp/20150910220232


以下、個人的な反省会。

高認は合否判定のみの結果しかくれないので、持ち帰った問題冊子からの自己採点だけど、今回の試験結果はこんな感じ。

・国語 100点
・英語 92点
・数学 90点
・地理 85点
・世界史94点
・現社 71点
・科学 75点
・地学 75点


まずは国語。100点。事前対策なし。

現代文は、どうやったらこれを間違えられるの、というレベルだった。古文はちょっと面白系の小噺で、半分くらい読んだらオチが予想できる感じ。漢文はよくある偉人伝系の話で、これも半分読むまでもなく全体の流れがつかめる感じ。高認は「落とすための試験」じゃなくて、「合格させるための試験」だから、やっぱり問題は易しめに作ってあるのかな? そんななので、満点取っても、それほど嬉しくはない。

でも現代文はともかく、古文・漢文については、文法がさっぱりなので、大学受験までにはきっちり勉強しておきたい。


英語。92点。事前対策なし。

これもTOEICとかに比べると問題はだいぶ易しい。長文問題も、ものすごく平易な文章で読みやすかった。

間違えたのは2問。両方とも単語穴埋め問題。自分には文法力が決定的に足りてないんだということがわかった。いちおう日常会話レベルのコミュニケーションはできるけど、通じればいいだろ的な感じでかなり適当にしゃべってるんだよね。でも試験ではごまかしがきかない。自分の足りてない部分を正確に把握できるので、やっぱりこういう試験を定期的に受けるのは重要だよなと思った。また近いうちにTOEIC受けるかなあ。


数学。90点。主に使用した教材は「語りかける中学数学「語りかける高校数学 数I編」の2冊と、NHK高校講座

今回の受験勉強に割いた時間のうち、半分くらいは数学に費やした。最初は本当にまったくわからなくて、何度も心が折れそうになったけど、理解度が閾値を超えた瞬間、唐突に理解できるようになった。たぶん最初は勉強の仕方が間違ってたんだと思う。僕はいつも実用書の類を読むときは、最初にざっと目を通して、全体の概観を把握してから少しずつ掘り下げていくっていう方法を取ってるんだけど、数学にその方法論は通用しないみたい。数学は小さな理解と小さな納得を積み重ねていくしかない。単元ごとに内容をちゃんと自分の中に落とし込んでいかないと、次の単元で問題文の意味さえわからなくなってしまう。数学は焦ってはいけないのだ。コツコツと積み重ねていくしかないのだ。うん。

そうやって少しずつ経験値をためてから、あらためて試験問題を見てみると、簡単すぎて吹くレベルだった。勉強を始める前に過去問を見たときは、まったく凹凸のない鉄の壁を登攀しろといわれてるようだったけど、なんであんなに難しく感じてたのか、いまとなっては謎である。

間違えたのは非直角三角形の三角比の問題。これ、習得に時間がかかりそう&それに見合う配点でもないってことで、「こんな解き方なんだ〜」くらいに留めておいたところなので、この間違いについては予定調和。逆にいえば、それ以外の問題は自信を持って解答できたし、実際に正解してたので、僕にとってこれは満点なのである。実際、国語の100点より嬉しかった。

大学受験には数IIの知識も必要みたいなので、三角比を完璧にマスターしたら、数IIへ突入する予定。


地理B。85点。主に使用した教材は「山岡の地理B教室 Part I」「山岡の地理B教室 Part II」の2冊と、NHK高校講座

東南アジアの問題がやたら多かったんだけど、なんでだろ。ご近所だからかな。僕は実際にその土地の空気や文化を知っているので、めちゃくちゃ簡単な問題だった。

間違えたのはケアレスミスというか細かい部分の勘違い。「ギャオ」の場所は覚えてたのに選ぶ写真を間違えたり、リアス海岸とフィヨルドを間違えたり。あー、惜しいことしたなーって感じ。ぜんぜんまったくわからないというような問題はなかった。

今回の受験勉強で、地理という教科の面白さに目覚めたので、大学受験とは関係なく勉強は続けるつもり。世界一周アプリの開発にも必要な知識だし。


世界史A。94点。受験勉強としての勉強はしてないけど、ここ数年とにかくいろんな本を読んでて、何がいちばん参考になったのかはわからない。しいていえばジョージ・オーウェルの「1984年」かなあ。世界史関係ないけどw 世界を動かす原理、みたいなのはこの本から学べると思う。

あと、全体をざっと把握するために、集英社から出てる学習漫画「世界の歴史」「日本の歴史」を読んだ。たいていの図書館には置いてるはず。というかこれを置いてない図書館はやばい。

それからNHK高校講座の世界史日本史。世界史はなぜかナレーションの声優陣が超豪華。日本史は時代劇俳優の高橋英樹さんがナビゲーター役に超絶ハマってる。NHK高校講座なんて学生以外で見てる人は少ないかもしれないけど、普通にテレビ番組として秀逸なので大人が見ても面白いと思う。

試験のほうはさほど突っ込んだ問題もなくて簡単だったけど、「一条鞭法」とか細かい知識を要求される問題も少しあった。間違えたのはそのあたり。大学受験までにはそのあたりの詳しい知識を補填していきたい。


現代社会。71点。事前対策なし。

本当にまったく何の対策もしてなかったので、グラフ読み取り問題がこんなに多いとは思わなかった。これが間違い探し問題なのだということも、だから解くのにめちゃくちゃ時間がかかるということも、試験本番になって初めて気づいた。問題よりも時間配分がわからなくて、初日の1科目ということもあって、テンパってしまい、この点数。いちおう経済学部を目指してるのに、現社がいちばん低い点数とは。ぐぬぬ。

グラフ読み取り問題以外にも、残念な間違いがたくさんあった。「国際連盟の前年に創設された国際機関で、現在は国際連合の専門機関」という問題で、WTOとILOと迷ってたんだけど、なぜかWTOを選んでしまった。正解はILO。第一次世界大戦のあと、その反省としてできたのが国際連盟で、でもブロック経済が進んで第二次世界大戦が起こって、その反省として自由貿易が叫ばれるようになって、その流れの中でWTOができた(最近はガン無視されてるけど)んだから、それを考えれば、WTOの創設時期を知らなくても、だいたい20世紀後半だろうとわかるし、19世紀後半には社会主義運動が世界的に活発になってたんだから、労働問題も世界的に関心のある問題だったわけで、ILOの創設時期を知らなくても、かなり早い時期だったと考えられる。とすればこの問題の解答はILO、と正解を導き出せたはずなのに。なぜ間違う……。ぐぬぬ。

いままで自分の興味の範囲でしか勉強してなくて、それでも今回はどうにかなったけど、これからは試験対策用の勉強もしていかなきゃなと思う。政治・経済、倫理も、もっと突っ込んでやっていかないといけないし、ここからが本当の地獄だ……。


科学と人間生活。75点。主に使用した教材はNHK高校講座のみ。参考書もいちおう買ったけどほとんど読んでない。

化学、物理、生物、地学がそれぞれ大問2問ずつあって、その中から1問ずつ選ぶ方式だから、自分が解けそうなほうを選べばいいんだけど、それでもやっぱり範囲は広いわけで、比熱のとことか、曖昧にしか覚えてなくて、間違いまくってた。死にたい。

大学受験だと文系理系わかれてるし、文系ならそんなに突っ込んでやらなくてもいいのかなあ。どうなんだろ。まだぜんぜん調べてない。このあたりはまず最終的に必要となる学力を調査して、そこを目指して勉強を進めていくっていうのが効率よさそう。


地学。75点。科学と人間生活と同様、参考書は買ったもののほとんど読まず、主に使用した教材はNHK高校講座のみ。

これもうろ覚えな知識が多くて、エルニーニョのとことか、間違いまくってた。まあでも半分クリアできればいいやと思ってたので、わりと健闘したほうかな?

全体を通して見ても、全科目7割以上は取れたわけだし、それほど悲観する結果でもないかなと思う。自分に足りてないものが何なのかもわかったし。とりあえず基礎の部分を固めるという作業は、この半年くらいで達成できた気がする。その上にもっと詳しい知識を載せていくのは、これからの作業だ。




今後の予定。

大学受験がどういう流れで行われるのか調べたり、各大学を調べて志望大学を決めたり、そこに入るために必要な学力を算出したり、その学力に達するための学習計画を立てたり、やらなきゃいけないことはたくさんあるんだけど、なんだか疲れたので、しばらくは勉強とは距離を置いて、ダラダラと暮らそうと思う。

年末までに少しずつエンジンをかけていけばいいかなーくらいの感じ。どうせ冬になったら雪で動けなくなって、またひきこもりになるんだろうし、年始あたりから動き始めよう。

あ、いや、その前に北海道を出てるか。

どうなんだろ。

先のことはわからない。

なるようになる。

寝る。